日本の住宅性能は世界と比べて低い⁉
こんにちは。
今回は日本の住宅性能を世界と比較した場合をご紹介します。
住宅の性能といえば、断熱・気密・換気・耐震・省エネなどが挙げられますが、その中の断熱性能についての比較を見ていきたいと思います。
日本の家も欧米の家も、1970年代まではどちらもほぼ「無断熱」に近い建物でした。
しかし、多くの先進国では温暖化対策の一環で、新築住宅などの高断熱化が義務化されました。(お隣の中国や韓国でも義務化されています。)
日本では遅れていて、1992年(平成4年)の通称「新省エネ基準」、1999年(平成11年)の「次世代省エネ基準」、2013年(平成25年)の「H25省エネ基準」、2016年(平成28年)の「H28省エネ基準」の4回改正を行っておりますが、多くの先進国の断熱基準よりゆるく設定されている上、義務化がされていないため、日本の住宅は先進国の中でも最低レベルとされております。
なぜ日本の住宅の断熱性能は遅れているのでしょうか?
それは、日本は高温多湿、さらに梅雨という蒸し暑い独特な気候を持つため、昔から風通しの良い家が理想とされてきました。さらに日本は温暖だという先入観から緩い基準が設けられてしまいました。
例えばイギリスのアパートでは部屋が18℃未満になると法律違反で貸せなくなる。温度管理は大家さんの義務になっているんです。
暖房器具で調整するにはガス・電気代がかかります。それなら家全体を高断熱にした方がいいだろうと考えますが、日本にはその考えがありませんでした。
冬に寒いのは当然。コタツなどで暖を取って、寒さを我慢するしかないと思っておりませんか。
また、近年日本では高齢化も進み、家の中の温度差でおこる「ヒートショック」で亡くなる方がどんどん増えています。交通事故による死者数が1年で5,000名を下回る状況の中、ヒートショックで亡くなる方は1年で19,000名を超えているとも言われております。
そして、世界的な脱炭素の動きを受けて、さすがに日本も延期し続けていたこの義務化を2025年に施行すると決めました。
新潟県では、新潟の気候を踏まえ独自に設けた「新潟県版雪国型 ZEH」は、国のZEH基準に比べて断熱性を高めることで、年間の冷暖房費を削減することができます。光熱費を削減でき、夏は涼しく、冬は暖かい家づくりが実現できます。
新潟県版雪国型ZEHのエネルギー推奨性能
新潟県版雪国型ZEH専用サイトより
UA値(外皮平均熱貫流率)とは?
建物内部の窓や壁などから、外部へと逃げる熱量を外皮等の面積全体で平均した値のことをいいます。 いわば、住宅の「熱の逃げやすさ」を示した数値となり、数値が小さい程断熱性能が高いことになります。
上越・妙高・糸魚川・柏崎は地域区分5となりますので、UA値は0.48以下が基本
ちなみに、中国や韓国の一般的な住宅ではUA値0.34
数値だけを見ても国の基準(UA値0.6以下)では低いことがわかりますよね。
上越市三ツ橋のモデルハウスは国の基準を上回る性能となっておりますので、是非その快適性を体感してみてください!
モデルハウスはこちらからご覧ください。
ここまで、世界と日本の断熱性能を比較してみました。
まさか日本の住宅性能がこれまで遅れていることは驚きですが、家づくりは一生に一度の大きなイベントになります。夏は涼しく、冬は暖かい、家の中の温度差を少なくし、健康で快適な暮らしを実現していただくために、今回のブログを読んで少しでもご理解いただけていたら嬉しいです😊
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